「このまま今の会社にいていいのかな」
「頑張っているのに、なんだか苦しい」
そんな気持ちを抱えながら、答えが出せずにいませんか。
わたしは12年半、安定した会社に勤めていました。今はその会社を辞め、特別なスキルも次の仕事も決まっていない状態ですが、それでも以前よりずっと心地よく暮らせています。
なぜそうなれたのか。振り返ってみると、わたしはずっと”武装”して生きていたことに気づきました。今日は、その気づきの過程をお話しします。
「安定」を手放すことへの迷い
安定した仕事を辞めることは、多くの人にとって怖い決断です。
収入がなくなる不安、次が見つかるかどうかの不安、周りにどう思われるかという不安。頭では「このままでいいのか」と思っていても、実際に手放す一歩はなかなか踏み出せません。
わたし自身もそうでした。ただ、辞めてみて分かったのは、その「安定」を求める気持ちの奥に、ある思い込みが隠れていたということです。
なぜ「優秀であらねば」に縛られていたのか
自由に見えた家庭環境の中にあった思い込み
わたしが育った家庭は、成績にも進路にも、ほとんど口出しをしない家でした。「成績が良くても悪くても、あなたの人生だから」「進路は自分で決めれば良い」。そう言われて育ったので、一見自由でのびのびした環境に見えます。
でも当時のわたしは、褒められることもなければ関心を持たれている実感もなく、どこか満たされない気持ちを抱えていました。
母の交通事故がもたらした「1人で生きなければ」という思い込み
もうひとつ、幼稚園生の頃に母が交通事故に遭ったことも、わたしに大きな影響を与えました。「自分がいなくなっても、子供が1人で生きていけるように」と、母は家事や身の回りのことを、できるだけ自分でやらせるようにしていたようです。
こうした環境の中で、わたしはいつからか「この世界は、1人で生き抜かなければならない」と思い込むようになっていました。
「安心・安全・安定」のための武装
頼れる人はいない。自分で考えて、自分で行動して、自分で何とかする。
そう思い込んでいたわたしは、「安心・安全・安定」を手に入れるために、できる限りの”武装”を重ねていきました。良い学校、良い大学、良い会社。資格、留学、投資。一つひとつは、その時のわたしなりに考えて選んだものでした。
武装できなくなった仕事時代
でも、就職してからは、学歴という武器はほとんど意味を持たなくなります。代わりに必要になるのは、仕事の専門性や経験です。ここで、わたしはうまく武装できませんでした。
配属されたプロジェクトで思うように経験を積めず、気づけば同期との差ばかりが目について、1人で勝手に行き詰まっていきました。体調はどんどん悪くなり、痛み止めを飲みながら働く日々。部署を変えても、似たようなことが繰り返され、「自分には価値がないのかもしれない」という無力感に、心がパンクしかけていました。
転換点になった、コーチングでの気づき
そんな時に出会ったのが、ライフコーチングでした。
コーチとのセッションの中で言われたのが、「優秀でありたい、と思い込んでいるけれど、それは本当の望みじゃないですよね」という言葉でした。
正直、最初はびっくりしました。「優秀であらねば生きていけない」と信じて必死にしがみついてきたのに、それが本当の望みではないと分かってしまうと、もう、しがみつく力が残っていませんでした。あっという間に働けなくなり、休職を経て、退職しました。
手放してみて見えてきたもの
今のわたしは、特別な肩書きもなく、次に何をするかも決めていません。それでも、テニスやジムに行ったり好きなことをして、毎日幸せを感じています。
今までの武装のほとんどを手放してみて、初めて分かったことがあります。
それは、わたしがずっと”頭で作った武装”をしていただけで、本当の意味での強さではなかった、ということ。もちろん、武装する過程で身につけた経験や知識にも、ちゃんと意味があったと思っています。だから、頑張ってきた自分にも、支えてくれた周りの人にも、感謝しています。
でも、今のわたしが向かいたいのは、恐れからの「〜ねばならない」ではなく、望みからの「〜したい」を積み重ねる生き方です。
もし今、同じように迷っているなら
「頑張っているのに、なんだか満たされない」「このままでいいのか、迷っている」。そんな気持ちがあるなら、それはもしかしたら、気づかないうちに、何かを”武装”して生きてきたサインかもしれません。
何を手放して、何を望んでいるのか。一度、静かに自分に聞いてみてください。
もし「自分ってどんなタイプなんだろう?」「どんな環境だと自分らしくいられるんだろう?」を知るきっかけが欲しかったら、幸せのカタチ動物診断も覗いてみてください。

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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。あなたが、望みで生きていけますように。
